スペースマウンテンは1983年の東京ディズニーランド開園時からある絶叫系アトラクションですが、他のアトラクションに比べ度々非常停止といったトラブルが報告されます。
今年に入っても非常停止のトラブルがありました。
どうしてスペースマウンテンに限ってこんなにも非常停止のトラブルが多いのでしょうか?

非常停止が多いと聞くと、「スペースマウンテンは危険なアトラクション?」と疑問もありますね。
どういった理由で非常停止が起こっており、スペースマウンテンに危険性はないのか調べてみました。

目次

スペースマウンテンの非常停止トラブルの原因

最近の非常停止のトラブルといえば2018年5月16日の約2時間運転を停止したというものです。
乗り場付近で異音があり安全のために停止したそうで、点検した上で安全性が確認されたため約2時間後には運転は再開されました。

そして同月2日にも不具合が検知され、乗客を乗せたまま約15分間、運転を停止しました。
システム調整のため安全性を考慮して予防的に運転を停止したと説明しています。
同月に起きた非常停止のトラブルですが、原因はそれぞれ別のところにあったようですね。
また、それぞれ朝の点検ではスペースマウンテンに異常はみられていなかったそうです。
また、怪我人などはいなかったようです。

2003年12月にスペースマウンテンの車軸が折れて脱輪事故を起こしています。
脱輪の原因は車軸のサイズが本来とは違ったものを使っていたためという人為的なミスによるものでした。
このときは2004年2月まで運転を休止していました。

スペースマウンテンは2006年11月に約半年に渡り大規模なリニューアル工事をしました。
点検は毎日スペースマウンテンを動かす前に行っており、年に1度1ヶ月ほどの点検期間を設けて部品の交換などをしています。

2012年10月に出発直前の車両下の軌道敷から障害物を発見して取り除きました。
しかしスペースマウンテンのコース内に非常停止した車両があることから、乗客を救出する作業があるため30分ほど運行停止になりました。

2014年4月に救急車と消防車が出動するような非常停止のトラブルが起こりました。
このときはスペースマウンテンのアトラクション自身とは一切関係なく、体調を崩した乗客がいたため非常停止したとのことでした。
走行中に全点灯し、ロケットがしばらく走行して急ブレーキがかかり、そこから10分ほど運行停止されていたようです。

スペースマウンテンは危険?

数々のスペースマウンテンの非常停止のトラブルについて、ディズニーファンからは「安全装置が作動して止まっているので問題ない」「スペースマウンテンは頻繁に緊急停止している」「乗り降りに時間がかかったら簡単に非常停止になる」「異常を発見して安全装置が動くのはいいことなのでは?」などの声が見られました。
重大なトラブルとして捉えている人があまりいないように思えますね。

ではなぜこんなにも頻繁にスペースマウンテンは非常停止のトラブルがあるのでしょうか?
老朽化?点検不足?

オリエンタルグループの「アトラクションの安全性を確保する取り組み」では「法定点検の実施に加え、自社整備基準に基づき、日常点検・定期点検、整備を行っています。」との記載がありました。
法定点検はつまり国が定めた義務としている点検ですね。
最低限度の点検+オリエンタルグループが定めた基準の点検を行っていることになります。

そのため老朽化や点検不足といったものが原因で非常停止のトラブルが多いというわけではないのだと思います。
ディズニーランドはどこの面においても安全性が高く、ひとつひとつの技術力が高いです。
それ故、スペースマウンテンという絶叫系アトラクションにはより高度な安全性を求めた結果、頻繁に安全装置が作動しているのだと考えられます。

まとめ

  • スペースマウンテンでは1980年代に死亡事故が2件起きていますが、いずれも疾患による突然死だったためスペースマウンテン側の異常などではない。
  • 部品の落下事故、脱輪事故と人為的ミスの非常停止のトラブルが起きましたが、それ以外は特に異常がない場合がほとんど。
  • オリエンタルグループの「アトラクションの安全性を確保する取り組み」では「法定点検の実施に加え、自社整備基準に基づき、日常点検・定期点検、整備を行っています。」との記載。

スペースマウンテンは他のコースター系のアトラクションに比べスピードも早いですし、急旋回・急加速といった読みにくい動きをするアトラクションです。
そのため頻繁な非常停止のトラブルは「より安全性を高めるための措置」と考えていいのではないでしょうか。
ディズニーファンからもそういった声が多いのはディズニーランドの信頼性の高さをあらわしていますね。

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